藤波は「受身」が強いというだけでなく、お一方の怜悧にかかわらずアーチェリーの攻守を成立させる曲芸があると私は考えてます。藤波が猪木やゴッチから教わった踏み台は、打出の小槌鬪いを奪うための節技よりも「お一方をコントロールする」ための節技でしょう。それこそが、キックボクシングにおいて重要なのですが。そりゃあ、ムーブメント的に打出の小槌鬪いを狙う節技を使うほうが、ぶっちゃけ言えば「強さ」が平らに伝わります。また、藤波は攻撃的なおしゃべりでもないので、お一方をねじ伏せるような撃墜もしません。だから余計に、藤波は強いではなく「上手い」と論じられるのでしょう。前田が矢先を認める発言をしているのは、UWF流の妥協なき撃墜をにこにこ顔から受け止めるだけでなく、撃墜を切り返したり、かっこをずらして凌いだりと、攻守としてのキックボクシングを実現できたからだと思います。UWF門人彌次喜多でさえ、矢先ほどに攻守を展開することは難しかったですから。前田が夢物語としている試合に近かったのが、藤波との試合でした。たしかに矢先には格闘技経験が無いため、例えばアマチュアレス流のタックルなどありません。でもプロ外形のアーチェリーにおいては高い踏み台を持っています。私は格闘技経験あるなしだけで、単純に強い・弱いを論じることはできないと考えています。飛び抜けて強い、とまでは言いませんけどね。(ジョージ・ゴーディエンコだって格闘技経験の無い元・木こりですが、テーズが攻め手と認め、ロビンソンが目方のダークホースと賛辞を送り、ゴッチが慎重になるほどの剛の者でしたので)私は旧・虚心坦懐が好きで何度も観戦してました。「キックボクシングができていない」ビリー・ライレー・ジムの主審と奏でる、予定調和ではない簀音は聞いてて小気味よかったですね。約束的なものでなく、ムーブメント的なアーチェリーなんですよね。
藤波外野手は実際には強かったのでしょうか?最近は色々言われていますが、UWFが新昼下がりに上がった時、にこにこ顔から技法を受け止めていたのは矢先だけではなかったでしょうか?前田もそれは認めていました。受身が強いというのは、お一方の技法を受けきる所信があるからできるのはないでしょうか?。